FT(卵管鏡下卵管形成術)、なかなか聞きなれない言葉だと思います。
現在全国で約100万カップル、10組に1組の夫婦が不妊で悩んでいると言われており、
不妊の原因は、「女性因子(卵管因子・排卵因子)」「男子因子」などがありますが、
このうち「卵管因子」による不妊症は、大きな割合を占めています。
不妊治療のうち、卵管が詰まっていたり、狭くなることで、卵子や精子が卵管を通ることができない卵管性不妊症の患者様を対象にした内視鏡治療のひとつです。カテーテルと呼ばれる細い管を経膣的に子宮や卵管に挿入し、内視鏡で卵管内の状態を確認したり、癒着を剥離して通過性を回復させる体に負担の少ない治療法です。医療保険が適応されています。
※FTで診断できますのは、卵管の近位部(子宮と卵管の接合部付近)のみとなり、
遠位部はFTでは見えません。遠位部を観察するのは腹腔鏡(下記)となります。
当院では、腹腔鏡とFTの同時手術を日帰り手術として可能とし、従来では体外受精となっていたであろう「卵管不妊の患者様」に自然妊娠という希望を叶えて差し上げたいと思っております。
同時手術の場合でも、下記の「高額医療助成」により費用を抑えた形で手術をお受けになることができます。
腹腔鏡手術について
原因不明不妊のうち、卵管水腫やクラミジア感染、子宮内膜症などでは卵管開口部(卵管采)が癒着していることがあり、排卵された卵子を卵管でキャッチ出来なくなっています。 実際にこの過程を肉眼で確認することはできませんが、原因不明不妊症の多くはこの卵管でのキャッチが上手くいっていないと考えます。(卵管キャッチアップ障害といいます) このようなときは腹腔鏡検査により、お腹のなかを十分に観察する必要があります。
卵管の癒着は卵管造影検査ではわかりません。 当検査では癒着が軽度であれば、同時に手術・治療が可能です(癒着剥離術)。
またFT(卵管鏡による卵管近位部の治療)と同時に行えば、さらに効果的です。 術後数ヶ月以内に自然妊娠される方も少なくありません。手術は全身麻酔で行いますが通常日帰りが可能です。おへその下から直径3mm程度の細いスコープを挿入して、子宮や卵巣・卵管の状態を検査する方法です。手術時間は癒着の程度によりますが、平均で1〜2時間程度です。内視鏡手術ですから腹部切開の傷跡は小さくほとんど見え なくなります(体質により異なりますが)。低侵襲のため退院したらすぐに日常生活に戻れます。子宮内膜症や原因不明不妊症の方には大変有効な検査です。
なお、世田谷におかかりの方でも、卵管下手術ならびに日帰りの手術は分院であります「杉山産婦人科丸の内」で行います。
健康保険の適用となります
腹腔鏡のみの場合には約12〜15万円、卵管鏡による両側卵管の治療を受ければ約35万円必要となりますが(3割負担の場合)、高額医療助成の対象となり約8万円を超過した分は後日、加入保険から返還されますので、実際のご負担額は約8万円となります。 (高額所得者の場合は約15万のご負担となります)
また、自費で行った検査/手術は還付の対象外となります(詳細は別紙ご覧ください)
FTの実際の手順
![]() 細い内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)を用意します。 |
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![]() カテーテルを膣から子宮へと挿入し、卵管に近づけます。 |
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![]() カテーテルの風船(バルーン)を膨らませて、卵管の中へバルーンを進めます。 |
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![]() 詰まっているところを広げます。 |
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