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TOP > 生殖医療科のご案内 > 不妊治療マニュアル 目次 > 7.治療法の実際

7-2.治療法の実際

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2.排卵誘発法(性交時・人工授精時の排卵数を増やす方法)

原因不明でなかなか妊娠しない場合にステップアップとして使用されることがあります。
「排卵誘発剤とはどんなお薬かを理解していますか?」
「排卵誘発剤=多胎妊娠」と考え、その使用に抵抗をお持ちの方も多いと思います。
しかし、その使用法と使用周期の診察をきちんとお守り戴けば非常に有効なお薬です。実際に当院でも多くの方が使用し大変良好な成績を収めています。

排卵誘発に用いる薬剤(排卵誘発剤)

*排卵誘発剤は排卵していない方への治療目的に保険適応となります。卵子数を増やす目的の場合には自費となります。


内服薬

クロミッド
FSHの分泌を増やし、卵胞成熟に貢献する錠剤です。基本的には生理開始5日目より5日間内服します。はじめは1錠から開始し、必要に応じて3錠まで増量します。通常は先ずこの薬剤を使用しますが、若干ですが頚管粘液分泌を抑制することが欠点です。

セキソビット
基本的に生理開始5日目より開始し、状況にあわせて日数を調節します。クロミッドよりも排卵効果は劣りますが、頚管粘液の分泌抑制はクロミッドよりも軽度です。

注射剤

HMG製剤
HMG製剤は数種類あり、それぞれLHとFSHの含有量(含有比)が異なっていますので、適切な使い分けをすれば個々に適した効率良い排卵誘発が可能です。また、各種注射による排卵誘発剤は成熟卵子の質を高め、受精能力をより強力なものにすることで、妊娠効果が高く得られます。

純粋FSH製剤
純粋FSH製剤にはフォリスチム(リコンビナント)があり、LHを含まない純粋なFSH製剤です。特に多嚢胞卵巣症候群などの方に有効です。これら排卵誘発剤の副作用は卵巣過剰刺激(後述)や多胎妊娠ですが、投与法の工夫である程度予防されます。また、排卵誘発周期には、まめに超音波にて卵胞発育を観察しますのでご安心ください。 投与法・投与量は様々ですので診察時に各々、ご説明いたします。

hCG製剤
hCGとは、上記の排卵誘発剤にて排卵誘発された卵胞を排卵させるために投与されるもので、LH作用を有する薬剤と考えてください。これらの排卵誘発剤にはすべて保険適応があります。投与量により多少異なりますが、注射料は一日1,000〜1,500円程度です。

※ 注射の保険適応に関しては本来は注射をしないと排卵に至らない場合のみとなって おります。つまり、卵子の数を意図的に増やす目的では保険適応が無いということです。詳細は医師とご相談下さい。


卵巣ホルモン

黄体期の体温上昇が明らかでない場合、黄体期間が10日以下で黄体機能不全が疑われるときには、デュファストンやルトラールなどの黄体ホルモン補充をいたします。また、黄体機能不全にはhCG注射も有用です。


どんな場合に有効ですか?
排卵がバラバラな方や、長期間ご妊娠しない方、黄体期が短い方(黄体機能不全)、1年以上の不妊症、35歳以上の方などにその使用をお勧めしています。

排卵誘発剤の種類と服用法について
先ずは内服からスタートし、効き目が悪い場合はお注射を併用したり次周期から注射に切り替えます。内服のみでは排卵は平均1〜2個です。内服のみの場合には、多くの卵子を作ると考えるより、「1個の卵子の質を高める薬」と理解してください。

副作用は?
双胎妊娠と卵巣過剰刺激症候群が考えられます。当院は、排卵誘発剤使用時には定期的に超音波およびホルモン検査を行い、それらの副作用はほとんど予防されています。
内服のみで双子になる確率は、当院では1〜2%程度でほとんどありません。
お注射併用などで複数個排卵の時は、7〜10%程度になります。

診察時、過剰に排卵を起すことが予想される場合には、患者様とご相談のうえ、その周期は避妊して戴き多胎妊娠を予防します。(この場合は次回は量を減らします。)

費用は?
正常排卵の方が卵子数を増やす目的で行う場合、内服は保険、注射は自費となります。生理不順の方は保険適応です。内服薬であれば1周期につき約400円、注射は約800〜1,500円です。注射が自費の場合、種類/量により異なり1回2,500円〜7,000円程度です。

※ 誘発剤注射の保険の可否については医師に直接お聞き下さい。



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