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体外受精について

体外受精の歴史と現状

1978年に世界初の体外受精をエドワード博士(イギリス)が成功させ、体外受精児が誕生してから40年余りが経過しました。その誕生児(ルイーズ・ブラウンさん)もすでに結婚、自然妊娠、出産もされています。この功績が認められ2010年、博士はノーベル生理学医学賞を受賞することとなります。このあいだに日本でも40万人以上の赤ちゃんが体外受精により誕生しました。
また、顕微授精(後述)での誕生からもおよそ20年が経過しています。

現在、日本でも体外受精は不妊治療の主流となってきており、2017年には年間6万人の赤ちゃんが体外受精で誕生しています。(17人に1人が体外受精による妊娠です)また1年間に実に45万周期の治療がわれており、体外受精件数としては世界第1位となっています。その背景には、日本では高齢になってから体外受精を受ける方が多いこと(平均39歳)、国内では法的整備がないため、提供卵子が認められておらず、結果として同じ方が何回も体外受精を受けていることがあるからです。

体外受精を行う時期と適応

絶対的な適応は、精子が極端に少ない男性因子、または両側の卵管閉塞である卵管因子ですが、それら以外の原因不明不妊症の場合、どの時期にはじめて体外受精を行うかは非常に悩ましいといえます。しかし原因が無いにも関わらず、なかなか妊娠されない場合、妊娠の確率が高い体外受精を選択されるのは自然の流れといえるでしょう。体外受精では、採卵することで今まで確認することができなかった「卵子の状態」を検査することができ、また受精の有無やその状態(質)も確認することができます。すなわち、原因不明不妊症に対する最終的な検査という考え方もできるのです。良好な受精卵が得られれば、はじめての体外受精で妊娠される方も多いため、迷われている方は検査を受けるという意味でも一度検討ください。良好な受精卵を高い確率で得るには、年齢が若い方が好ましく、体外受精を受ける時期としては35歳までの方で2年以上の不妊の場合、35歳以上の方で1年以上不妊の場合におすすめしています。

原因不明不妊症の方へ(内視鏡手術のすすめ)

各種検査でも異常が見つからず、妊娠しない期間が数年ある場合を「原因不明不妊症」と定義しています。原因不明のまま月日が経過している方は少なくないのではないでしょうか。体外受精を行うことは卵子の検査にもなります。年齢的な要因が心配な方は特に早めの体外受精が有効ですが、なかなか踏み切れないという方は、下記の内視鏡手術を選択肢のひとつとしてお考えください。当院では下記の内視鏡手術を原則日帰りで行っております。

体外受精を回避する手段として腹腔鏡手術があります。子宮内膜症やクラミジア感染、卵管水腫等で卵管周囲が癒着などの症状があると、排卵された卵子が卵管内に取り込まれない「卵子キャッチアップ障害」を起こし不妊の原因となります。しかし、子宮卵管造影ではこのような細かい現象を確認することができません。癒着剥離術や卵管形成術などを実施することにより、術後の半年間(「ゴールデン期間」とよんでいます)、自然妊娠が期待出来ます。(35歳までの術後妊娠率は半年累計で約45%です)

また、当院では、卵管狭窄例に対して卵管鏡下卵管形成術(FT)を、子宮内病変(子宮内ポリープや子宮内筋腫等)に対して子宮鏡下腫瘍摘出術(TCR)など、開腹する必要のない内視鏡手術を提供しています。これらの手術は必要に応じて、一度に複数の手術をうけることも可能です。

  • 子宮鏡手術は丸の内院・新宿院で、腹腔手術は丸の内院で実施可能です。詳しくは、担当医にご質問ください。
  • 手術を行うこと、体外受精を選択することは、最終的にはご本人の希望です。自然妊娠の希望が強い方には、まず内視鏡手術をおすすめしていますが、不妊歴、年齢、ホルモン値などにより医師と相談の上、方針を決めていきます。

早めに採卵することの意義について

採卵を早い時期に行う最大のメリットは卵子検査体外受精での高い妊娠率といえるでしょう。
卵子の質は一般的に年齢相当と考えられていますが、必ずしもそうではないケースがあります。また「何歳までが若いのか?」ということも個人差が大きいものです。35歳を過ぎると急激に卵子の質が低下する場合もあります。35歳までに1年以上妊娠に至らない場合は、卵子検査の意味もかねて、体外受精を行うことをおすすめしています。すこし早すぎるかな?と思うでしょうが、これが体外受精の成功の秘訣ともいえるのです。

卵子が良好であれば、1回の体外受精で妊娠されることも多く、また受精卵が余れば(余剰胚といいます)凍結保存し、ふたり目の治療に用いることが可能です。技術的には何年でも冷凍保存しておくことが可能です。また過去に卵巣の手術をされた方、内膜症をお持ちの方、月経が極端に不順な方、喫煙をされている方などは、実年齢以上に卵子の質が悪いケースが多くみられます。

良好な受精卵を1個のみ移植した場合の着床率(括弧内は流産率)
〜30歳 約40%以上(約13%)
31~33歳 約40~35%(約15%)
34~36歳 約35~30%(約16%)
37~38歳 約30~20%(約18%)
39~40歳 約20~15%(約25%)
41~42歳 約10~5%(約30%)
43歳~ 約5%以下(約40%)

妊娠率(成功率)

体外受精の妊娠率は胚移植(子宮内に受精卵を戻す手技)する受精卵の質と個数により左右されます。良好な受精卵が得られた場合、上記の年齢別着床率表を参考にしてください。移植の個数に関しては、多胎妊娠の予防という観点から現在学会の見解は、「35歳までは一度に1つの胚移植(はじめの2回まで)」、「複数回不成功の方や36歳以上は1度に2つの胚移植を検討」です。質と個数を総合的に考えますと、例えば、着床率30%程度の受精卵を2個移植した場合には、30%×30%=9%が双子になる計算です。

当院でも学会の見解と同様に多胎妊娠の予防という観点から、移植は1つ、余剰胚は凍結保存して翌月以降に使用するのが最も安全であるという考えです。

<当院の実例>
30~36歳で体外受精をした場合

卵巣刺激注射は平均2~3回、採卵数が平均6つ、移植は1つ(双子0%)に限定した場合、妊娠率は新鮮胚移植あたり32%、余剰胚移植での妊娠率37%、合計で採卵あたり47%、流産率17%となっています。注射の回数が少ないため、卵巣過剰刺激症候群で入院された方はいらっしゃいません。

産科・婦人科
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