「プレコンセプションケア」という言葉を聞いたことはありますか？

Pre-conception care

〜前の　受胎・着床

＝妊娠前の健康管理

略して「プレコン」といいます。現時点で、将来子どもを持つ選択をするかしないかに関わらず、早いうちから自身のからだのこと、妊娠・出産の正しい知識を持つこと、自分のからだへの健康意識を高めることを目的としたヘルスケアです。男性も女性も今すぐに始めることができます。

日本は、医療の発展によって妊婦死亡率や周産期死亡率が減少し、先進国の中でも非常に低い国です。
しかし、女性が持つリスク因子が原因とされる先天異常、低出生体重児などは減っていません。

リスク因子としてはやせや肥満、喫煙、持病、高齢、栄養状態などが考えられています。これらのリスク因子を持つ女性が妊娠した場合、流産、早産、2500g未満の低出生体重児、先天異常などの発生頻度は通常よりも高くなります。赤ちゃんは妊娠に気づく前にはすでに心臓や中枢神経がつくられはじめており妊娠に気づいてからリスク因子のケアを始めるのでは遅いのです。

さらに生理不順や生理痛、PMS（生理前の不調）があっても当たり前だと思っていませんか？
多嚢胞卵巣症候群（PCOS）、子宮内膜症、子宮筋腫、ホルモンバランスの乱れなどをそのままにしておくと不妊につながることがあります。

近年ライフスタイルの多様化を背景に晩婚化が進んでいます。
男女ともに妊娠には適齢期があり高齢になるにつれて妊娠率の低下や流産率の上昇がみられます。