東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル5F
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診療内容

卵子凍結(未受精卵凍結)保存

当院では、卵子凍結(未受精卵凍結)保存も行っております。以下を⼗分にご理解いただき、施⾏されるか慎重にご検討ください。

がん患者さまの卵子凍結(未受精卵凍結)には東京都から助成金があります。

卵子を凍結保存するメリット

卵子の凍結保存とは、若いうちに質の良い卵子を凍結保存しておくことです。
卵子は年齢と同じように老化し、質も低下します。しかし、出産を希望されている女性全員が、若いうちに出産できるわけではありません。将来の妊娠出産に備えて卵子を体外にて凍結保存しておくことにより、将来の妊娠に備えるということです。 ですが融解した卵子の生存率は高いとはいえません。
妊娠のためには、できる限り早く妊娠プランを立てることをおすすめいたします。

当クリニックにおける未受精卵の凍結保存に関する決まり事

この内規は当クリニック独⾃のものですが、必ず従っていただきます。
この指針は⽇本産婦⼈科学会および厚⽣省の指⽰に従い、予告無しに変わる場合があります。

  1. 採卵するご年齢は原則満40歳の誕⽣⽇までとなっておりますが、40歳以上の場合でもご相談は可能です。
    新宿院で診察が可能でしたら、初診は杉山理事長を指定してご予約ください。なお、事前にご相談があれば、info@sugiyama.or.jpまでご連絡ください。
  2. 未受精卵のお預かり(ご使⽤)は、学会推奨は、満45歳の誕⽣⽇までとされています。
    それ以上の延⻑保存も、ご妊娠年齢の安全性を考慮し最大50歳までご相談は可能です。
  3. 採卵前に健康状態をチェックさせていただきます。(問診、内診、各種⾎液検査で約2万円)
    健康状態が採卵(将来の妊娠)に望ましくないと判断された場合(体重過多、各種⾎液検査での異常、合併症をお持ちの場合など)には当クリニックでの採卵はお受けできない場合があります。具体的には:BMI30以上の⽅、感染症をお持ちの⽅、重度の肝・腎機能障害など
  4. 採卵⽇より1年単位での契約となります。延⻑の際には延⻑申込書および費⽤が必要です。
    1年を過ぎ更新⼿続き(同意書、費⽤)がない場合、「延⻑の意志がない」と判断し破棄させていただきます。
  5. 凍結された未受精卵の保管にはセキリティー等、最⼤限ケアーいたしますが、天災や⽕災、盗難等の際には、当院では⼀切の責任を負いません。またその際に⼀切の補償も認めません。
  6. 将来、使⽤する場合は精⼦をいただき体外受精(顕微授精)での使⽤となります。その際には、相⼿の⽅(精⼦提供者)に体外受精実施のサインが必須となります。また精⼦提供者は原則として、婚姻関係または内縁の関係に限ります。
  7. 原則、凍結未受精卵の院外持ち出しはできませんが、事情によりご相談は可能です。

卵⼦(未受精卵)凍結による将来の妊娠率

採取された卵子のうち、凍結保存することが可能な卵子は成熟卵子のみです。また、成熟卵子でも採卵時の年齢により、受精率、妊娠率に差があります。
妊娠率は、融解後に卵子が生存しており、精子と受精でき、さらにその受精卵の質が良好な場合の妊娠率となります。なお、年齢は卵子を採取した時点での年齢を示します。

● 凍結卵子融解後の卵子生存の確率については諸報告あり、

将来、融解後の卵子生存の確率 ・・・ 80〜95%
融解後の卵子に、精子を注入した場合の受精率 ・・・ 60〜80%

● 凍結卵子融解後に、卵子が生存、受精(顕微授精)し、質が良好な受精卵が確保できた場合の卵子1つ当たりの妊娠率

30歳以下 ・・・ 35%程度
31〜34歳 ・・・ 30%程度
35〜37歳 ・・・ 25%程度
38〜39歳 ・・・ 20%程度
40歳以上 ・・・ 15%以下

よって、卵子の生存率とその後の着床率を考えると、5個以上(出来れば10個以上)の 卵子を凍結保存しておくことが望ましいということになります。

排卵誘発について

排卵とは本来、月に1個ずつです。そのため、1度に複数個の卵子を採取し凍結するには 排卵誘発剤の使用が必要となります。排卵誘発剤の効果には個人差が大きいこと、また ホルモン値などを考慮し、最大の効果で最小限の副作用におさえるよう提案しています。

排卵誘発法を決定する要素

排卵誘発を決定する要素は、以下の3点です。

  • 年齢
  • 卵巣機能を予知するホルモン値(AMH、FSHなど)
  • 超音波所見(卵巣嚢腫の有無、antral follicle=胞状卵胞数)
排卵誘発法

準自然周期法が当クリニックの主流となっています。
具体的には、生理がはじまった後、注射を4~6回程度と内服薬の服用をはじめます。
これにより採卵数の目安が10~15個になると予測していますが、個数には個人差があ ります。また、採卵した卵子の中には未成熟卵子や変性卵子が含まれるため、すべてを凍 結保存できるわけではありません。1度の採卵で希望個数の卵子を保存できなかった場 合は、2~3ヶ月の間隔をあけて再度行うことが可能です。また完全に自然排卵で行うこ とも可能ですが、採卵個数は1個となるため、複数個を保存するために、複数回にわたり 採卵する必要があります。

スケジュール
  • 生理がはじまったらすぐに予約をしてください。(WEB予約ができない場合はお電話を)
  • 生理2~4日目に来院し、ホルモン検査のための採血を行います。(結果が出るまで約1時間)
  • 結果を踏まえて誘発剤の種類、量などを決定します。(持ち帰り自己注射可能)
  • 予想される排卵日の数日前に来院(周期が順調な方は生理10日目頃に来院)し、ホルモン検査のための採血(結果が出るまで約1時間)と超音波検査を実施し、検査結果をふまえて、医師と採卵日を決定します。採卵日の目安は生理12〜13日目です。

卵子の凍結保存方法

卵子の凍結保存には専用の容器を用います。1本の容器に、最大3個の卵子が収容可能です。採卵数が3個までの場合は容器1本、4〜6個では2本の容器が必要となります。凍結保存には、容器1本単位で費用が発生いたします。
保存期間は、採卵日より1年単位での契約となります。延長の際には延長申込書および費用が必要です。更新予定月より1年を過ぎても更新手続き(同意書、費用)がされない 場合は、「延長の意思なし」と判断し破棄させていただきます。
また可能であれば、1年ごとの更新時に卵巣年齢ホルモン(AMH)検査および超音波検査を行い、未来の妊娠の可能性について受診いただくことが望ましいでしょう。

未受精卵を使⽤する場合

  • 1度凍結された卵子を使用する場合は、必ず体外受精での使用となります。そのほとんどが顕微授精です。
    体外受精を希望される数ヶ月前に来院いただき相談ください。
  • 体外受精を行なう(凍結卵子を使用する)際には精子が必要となり、その精子の提供者は基本的には婚姻関係、または内縁の関係であることが条件となっています。しかし、時代の流れとともに様々な規制緩和が予想されます。私たちは、厚生労働省および日本医師会、日本産婦人科学会等の指針に基づき、その時代に即した条件で使用いたします。
  • 凍結卵子を将来融解した場合の卵子生存率は、実際には厳しいことが予想されます。すべての卵子が変性し、受精に用いることが出来ないこともありえるのです。そのような場合でも、費用は一切返金されませんことをご理解ください。
  • 融解し、体外受精にて複数個の受精卵が得られた場合、その受精卵を再度凍結保存することは技術的には可能です。しかし、②に記載した通り、当クリニックでは各種省庁や学会の指針に従って使用いたします。
  • 未受精卵を将来使用する場合、東京都では助成制度の対象となり、条件(保険適用と同じ条件です)を満たしていれば最大25万円まで受け取ることができます。詳しくは東京都HPをご確認ください。

副作⽤について

排卵誘発剤による副作用

卵巣過剰刺激症候群(腹痛、腹部膨満感)があげられます。
当クリニックでは、過度な誘発は行いません。したがって、副作用の症状である卵巣の 腫れや出血は多くありません。しかし、誘発効果が予想以上である場合、卵巣が腫れる ことが考えられます。その場合は、数日間の自宅安静が必要です。また、入院を要するよ うな重度の副作用が発生するケースは副作用全体の1%以下となります。

採卵による副作用

痛み、出血などが主な副作用となります。採卵は安全な手技です。基本的には何も心配 する必要はありません。ご安心ください。ですが、ごく稀に経腟超音波ガイド下にて卵巣 に穿刺するため、腸や膀胱等に臓器損傷を起こす可能性が報告されています。また卵巣 表面からの出血、卵巣内の感染が起こる可能性があります。このような場合には数日間 の安静入院が必要となる場合があります。しかし、その可能性は全体の0.3%程度とお考 えください。
また、当クリニックでは現在までにこのような例は1件もありません。

「排卵誘発」「採卵」時の副作用は、排卵誘発時に使用した注射の効果が予想を上回り、 採卵数が10個を超えるケースで起こりやすいとされています。

新規凍結の申請について

卵子凍結(未受精卵凍結)希望の⽅は、まず診察をお受けください。

産科・婦人科
東京都世田谷区大原1-53-1
診療時間
9:00~12:00 / 14:00~16:00(休診:日曜 /祝日 / 年末年始)
生殖医療科(高度不妊治療・日帰り内視鏡手術)
東京都千代田区丸の内1-6-2
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診療時間
8:30〜13:00 / 14:00~16:30(月・水・金・土)
14:00~18:30(火・木)
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