未受精卵の凍結保存
(卵子凍結)
当院では、未受精卵の凍結保存も行っております。以下を⼗分にご理解いただき、施⾏されるか慎重にご検討ください。
未受精卵を凍結保存する意義
東京都は2023年度よりこの制度に補助金を表明しています。ただし、開始時期は未定です。
現時点でご結婚、ご妊娠の予定がない場合、将来の妊娠出産に備えて卵⼦を体外にて凍結保存しておくことにより、将来の妊娠に備えることが出来ます。
卵子凍結(未受精卵凍結)の歴史はまだ浅く、将来解凍し使⽤する際の卵⼦の妊娠率がさほど⾼くないと考えられていましたが、現在では以前に増してかなり良好な治療成績となってきました。
当クリニックにおける未受精卵の凍結保存に関する決まり事
この内規は当クリニック独⾃のものですが、必ず従っていただきます。
この指針は⽇本産婦⼈科学会および厚⽣省の指⽰に従い、予告無しに変わる場合があります。
- 採卵するご年齢は原則満40歳の誕⽣⽇までとなっておりますが、40歳以上の場合でもご相談は可能です。
新宿院で診察が可能でしたら、初診は杉山理事長を指定してご予約ください。なお、事前にご相談があれば、info@sugiyama.or.jpまでご連絡ください。 - 未受精卵のお預かり(ご使⽤)は、学会推奨は、満45歳の誕⽣⽇までとされています。
それ以上の延⻑保存も、ご妊娠年齢の安全性を考慮し最大50歳までご相談は可能です。 - 採卵前に健康状態をチェックさせていただきます。(問診、内診、各種⾎液検査で約2万円)
健康状態が採卵(将来の妊娠)に望ましくないと判断された場合(体重過多、各種⾎液検査での異常、合併症をお持ちの場合など)には当クリニックでの採卵はお受けできない場合があります。具体的には:BMI30以上の⽅、感染症をお持ちの⽅、重度の肝・腎機能障害など - 採卵⽇より1年単位での契約となります。延⻑の際には延⻑申込書および費⽤が必要です。
1年を過ぎ更新⼿続き(同意書、費⽤)がない場合、「延⻑の意志がない」と判断し破棄させていただきます。 - 凍結された未受精卵の保管にはセキリティー等、最⼤限ケアーいたしますが、天災や⽕災、盗難等の際には、当院では⼀切の責任を負いません。またその際に⼀切の補償も認めません。
- 将来、使⽤する場合は精⼦をいただき体外受精(顕微授精)での使⽤となります。その際には、相⼿の⽅(精⼦提供者)に体外受精実施のサインが必須となります。また精⼦提供者は原則として、婚姻関係または内縁の関係に限ります。
- 原則、凍結未受精卵の院外持ち出しはできませんが、事情によりご相談は可能です。
卵⼦(未受精卵)凍結による将来の妊娠率
採取された卵⼦のうち成熟卵のみが凍結保存可能です。
また、成熟卵⼦でもご年齢により受精率、妊娠率に差があります。(年齢は卵⼦を採取した時点での年齢を⽰します。)
- ※未受精卵解凍後の卵⼦⽣存の確率は各報告によりますと⽣存率は70-90%程度となっており、ここ数年で飛躍的に良好な成績となっています。
- ※卵⼦解凍後に卵⼦が⽣存し受精(顕微授精)し、受精卵が良好な場合の1個あたりの妊娠率
30歳以下・・・35%程度、31〜34歳・・・30%程度、35〜37歳・・・25%程度、 38〜39歳・・・20%程度、40歳以上・・・15%以下 - ※従いまして、卵⼦の⽣存率およびその後の着床率を考えますと、最低でも5個以上(できれば10個以上)の未受精卵を凍結保存しておくことが望ましいということになります。
排卵誘発について
⽣理が開始しましたら内服薬と注射を数回(平均3回程度)使⽤します。これにより採卵数⽬安が6〜10個程度(35歳までの場合)になりますが個⼈差が⼤きいです。またこの程度の数でしたら、副作⽤の腹 痛、出⾎は軽度~中度と安全です。10個以上貯蓄をしたい場合には、採卵⾃体を数ヶ⽉後に再度⾏う事は可能です。完全に⾃然で⾏う場合は採卵は1個になります。
採卵は杉⼭産婦⼈科において30,000例以上、杉⼭産婦⼈科 丸の内において6,000例以上の実績がございます。
具体的には、⽣理開始しましたら2〜4⽇⽬にホルモン検査に来院し、注射の回数を決めます。排卵誘発は⽣理開始から排卵⽇までで平均3回程度です。
凍結保存の実際
未受精卵の凍結保存には専⽤の容器を⽤います。1本の容器には、最⼤で3個までの卵が収容可能です。採卵数が3個までなら容器1本、4〜6個なら容器2本、7〜9個なら容器3本となります。凍結保存代は容器1本(卵⼦1〜3個)につき費⽤が発⽣いたします。
- ・採卵
- ・静脈⿇酔(⿇酔希望者のみ)
- ・卵子凍結(未受精卵凍結)
- ・感染症検査(型、AMH)
- ・排卵誘発
- ・凍結延⻑
- ※採卵⽇より1年単位での契約となります。延⻑の際には延⻑申込書および費⽤が必要です。1年を過ぎ更新⼿続き(同意書、費⽤)がない場合、「延⻑意志なし」と判断し破棄となります。
未受精卵を使⽤する場合
この先、未受精卵を使⽤する場合には、顕微授精での使⽤となります。また、体外受精を⾏う場合には別途説明いたしますので、使⽤数ヶ⽉前にご来院いただき、ご相談ください。
- ※未受精卵を解凍し、万⼀すべての卵⼦が変成し受精に⽤いることができないことも予想されますが、その場合でも費⽤の返⾦はできません。
副作⽤について
「採卵」による副作⽤は痛み、出⾎、炎症など、「排卵誘発剤」による副作⽤に卵巣過剰刺激症候群(腹痛、腹部膨満感)があります。