男性不妊外来
不妊症の原因の約半数は男性因子が関係していると言われています。一言で、男性因子といっても、精子が少ない、精子の動きが悪い、形が悪いなどの精子の問題から、勃起・射精障害などの性機能障害まで様々なことが考えられます。
原因がはっきりしないこともありますが、しっかりと検査をして、正しい対応をする事により、驚くほど精子の状態が良くなることもあります。当院は、全国的にも数少ない泌尿器科生殖医療専門医が在籍しており、夫婦共に治療を受けられます。男性不妊でご心配な方は妊娠というゴールに向けて、有意義な提案ができると思います。
すでに奥さまがおかかりの場合、通常の精液検査や精子凍結は奥さまの一般外来で行います。当院に奥さまがおかかりでない場合も、紹介状があれば男性の受診は可能です。
男性不妊外来での検査
基本検査
1)血液検査
- 精巣機能を調べるために必要なホルモン値を測定します
- 精子形成に関係する亜鉛やテストステロン濃度の測定をします
2)精巣の検査
- 触診により精巣及び、精巣上体などの精子の通り道に異常がないか検査します
- 超音波検査により精巣内部の異常や精索静脈瘤など血管の異常がないか検査します
3)精液検査
- 精子の数や運動率などを評価します
- 精液中の白血球の数や細菌の有無を評価します
上記 1)〜3)を基本的な検査として、必要に応じて追加で検査を行います。
無精子症や精子濃度が極端に低い方
4)染色体検査
血液中のリンパ球の染色体検査を行います
5)AZF遺伝子検査
Y染色体上に存在する精子形成に関係する遺伝子を検査します
- ※4)、5)については異常があっても、その異常を治すことはできませんが、お子さまに受け継がれる異常があるかを知ることができます。
より詳しい男性側の検査を希望されている方
6)精子精密検査
精子精密検査は精子DNA損傷率(DFI)や精液中の酸化ストレスに対する抗酸化力など、通常の精液検査ではわからない精子の質を調べる、より詳しい検査です。不妊原因を知りたい方、精索静脈瘤手術を検討されている方、女性側の不妊治療の選択を迷われている方、採卵を繰り返されている方などにお勧めします。
男性不妊外来
外来開設日
2023年7月まで
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝日/ 年末年始 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | - | 手術 | 手術 | - | - | 8:20~11:40 | - | - |
午後 | - | 14:00~15:40 | 15:00~18:40 | - | 15:00~17:40 | 14:00~15:40 | - | - |
2022.04〜
- ※外来日(火・水・土)が祝日の時は外来受付時間は8:00~11:40
2023年8月から
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝日/ 年末年始 |
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午前 | - | 手術 | 9:00~11:40 | - | - | 9:00~11:40 | - | - |
午後 | - | 14:00~15:40 | 15:00~18:40 | - | 丸の内 14:00~16:30 |
14:00~15:40 | - | - |
2023.08〜
- ※毎週金曜午後は丸の内
初診予約
初診予約は、「初診予約についてのご案内 」ページより流れをご確認いただき、「初診希望日登録フォーム」をお送りください。
奥さまがすでにおかかりの方は、ご予約の際に奥さまのID番号も記載が必要となります。
問診票の記入に長時間を要するため、事前記入へのご協力をお願いいたします。問診票フォームは初診2日前までに送信してください。
担当医師
木村 将貴 Masaki Kimura ※2022年4月より担当

- 専門・担当・資格
- 医学博士
- 出身校
- 弘前大学医学部
男性不妊外来を担当しています。不妊症の原因の約半数は男性にあり、男性の診療は不妊治療の質を高めることになります。生殖医療を専門とした泌尿器科医として、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。